私は小さいころ(5歳頃)、病院の前でよく遊んでおりました。当時も宮崎交通のバスが日向から高鍋まで通っておりました。そのバスの運転手さんに大変優しい方がおられました。日向から高鍋まで1日何本か通っておりました。ある日病院の前で遊んでいるとバスを止められて、運転手さんが私を抱っこしてバスに乗せてもらい一番前の席に座らせてそのまま高鍋まで連れていかれたことがありました。今だったら、だまって 子供を車に乗せて連れて行くなど、大変な大騒ぎになることでしょう。当時は子供も多く、今みたいに心配がなかったのでしょうが、私は小さかったので途中ですっかり気持ちがよくなって寝込んでしまい、目が覚めて気が付いた時には高鍋の終点車庫の中でした。ひとりで寂しくしておりますと、運転手さんが来て「ぼん、おなかかすいただろう」と自分の弁当の中からご飯を分けてくださって、おいしく食べたことがありました。その後バスは日向行きで、自宅に連れて帰ってもらいました。当時、子供が急にいなくなっても現在のように大騒ぎになることはなかったのでしょう。家に帰っても家族はさほど心配はしていなかったようでした。
その優しい運転手さんは、後日、召集令状が来て軍隊に入られましたが、その後どうなられたか私にはわかりません。
いつも気になっておりました。
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