小国町の公立病院の先輩、安達先生が船医として中近東に出張された6か月間、代診で小国町に派遣させられることとなった。教授から突然、小国町の町立病院に行って診察するように言われたので、「いつからですか?」と問いますと、明日からということで、びっくりしてあわててその日、熊本を出発することになった。当時教室員を派遣する場合、教授は派遣される教室員の都合などお構いなしでした。熊本から小国までバスで4時間くらいかかるので熊本をその日の4時の最終便に乗って出発。熊本を出発して1時間もしないうちに真っ暗になりました。初めて行く土地でもあり、また、全然どんな所か、話も聞かず、自分でも調べもせずに出発しておりますので、このバスは本当に小国に行くのかと車掌さんに何度も尋ねるので、車掌さんは「間違いなく小国で止まるから、心配しないでじっとして席に座ってください」と言われました。坊中が休憩点でそれから外輪山を越していくことになり、2月ですので外輪山を超えるときは道が凍結しており、途中でバスがストップしてしまい、男の人は降りてバスを押すことになり、外は冷えて一部氷結しておりましたので、車を男の人全員で押すことになり大変でした。途中で運休になることを心配していましたがどうにか目的地まで着くことができました。
灯りは全然なく周囲は真っ暗でバスのライトだけが頼りでした。その時初めて、えらい山の中に行くのだなあと思いました。いよいよ車が着いて病院が本当にわかるのだろうかという心配もさらに増し、町が近づくにつれて不安になりました。小国の町は田舎でしたが、中心部では住宅も多くほっとしました。公立病院は思っていたよりは大きく、宿舎も一人住まいとしては大きすぎと思いました。しかし、翌日より診療と思うと緊張しました。食事は三食とも給食でおいしくいただけました。
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