卒業後一年間の実地研修(インターン)が始まり、私は国立熊本病院を選び、数人の同級生と楽しく研修と実習生活を送りました。ちょうどその頃、水俣地方では、多くの人が手足の不自由や、重症になると寝たきりになってしまうような病気に罹っていました。国立病院にも、毎日4〜5人から10人程度、全く同じ症状を訴える患者さんが来院していました。私たちが予診をとるたびに、水俣地方に大変な病気の患者さんが数多くいるということが話題になっていました。当時はまだ水俣病とは判明しておらず、かなりの月日が経過してから大々的に報道されることになりました。
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