小国町での診療開始

診療が始まったら沢山の患者さんが来院しておられてびっくりしました。患者さんは多く、その大部分は妊娠して中絶を希望される方々でした。中絶の手術は大学ではほとんど経験する機会がなく多少心細く思いましたが、小国では中絶される先生が当時老齢でしかも 一人でしたので中絶は少数でした。私が小国に行くまでは日田まで行って手術されておられたようで公立病院で診療初日から中絶手術希望する患者さんが来るわ来るわでびっくりしました。大学での中絶など症例が少なく、心配しましたが、自分が行わなければ皆遠方まで行かなければならなくなると思って中絶することになりました。手術は非常に緊張しましたが、その分慎重に行いました。中絶手術はふつう、妊娠3か月くらいまでですが妊娠4か月の方も来院されるので内容量は3か月までと違って、出血は多いので神経を使う手術となります。何十例かの手術でしたので気疲れもありましたが、中絶のないように中絶の指導が大変でした。なかなか理解できない人が多く、外来の看護師さんは苦労しておりました。

子宮外妊娠の手術も短期間のうちに10例ほどありました。大出血には幸いあいませんでした。また、幸いなことに輸血を考える症例もありませんでした。輸血が必要な場合は熊本の化血研に電話をして大観峰まで病院車が受け取りにいくことになっておりましたので大変不便でした。電話しても何時間もかかりますので緊急の場合はどうしようかといつも心配していたものでした。手術の助手はいつも婦長さんでした。非常にベテランの方で助かりました。

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